協会の運営と活動

日本ノルディックウォーキング協会は、今後の余暇時間の増大、健康志向の高まりに対し、多くの人々に手軽でありながら効果的に有酸素運動を行えるノルディックウォーキングをイベント、講習会を通じて日本での普及、振興を図り健康に暮らせる社会の実現に寄与することを目的として2003年7月にNPO法人として正式に活動を開始しました。2010年6月には全国的な活動を目的に内閣府承認のNPO法人に変更しました。

主な活動内容

  • ノルディックウォーキング啓蒙活動
  • 指導インストラクターの養成
  • 体験講習会の開催やサポート
  • レンタルポールの貸し出し
  • インストラクターへの講習会保険サービス
  • 会報の発行(年4回)
  • 大会やイベントの開催と協力
  • 各地へのインストラクター派遣

理事長からご挨拶

皆さん、元気で日々お過ごしでしょうか?コロナ禍で生活習慣が乱れ、皆さんの日常に様々な変化や、体調面にも悪影響が出てきていることと思います。

このような時だからこそ「自然の中で、全身を使う有酸素運動」を行っていくことが必要不可欠です。そして3密(密閉・密集・密接)を避け、新鮮で豊かな空気(オゾン)を吸いながら運動をすることは、さらに有益な効果を得ることにつながり、皆さんの健康にとても大切だと考えられます。

健康運動において、中等度強度の「有酸素運動」が推奨される理由は「①安全に運動を実践できる、②メタボリックシンドロームの予防および治療に有用である、③消化管ホルモン(腹部臓器から分泌され、胃腸の動きを良好にする)の分泌を亢進する、④感染症を含めた多くの疾患に対する抵抗力、免疫力を高める」だけでなく、コロナ禍で運動不足や体力低下を感じている人々に対しては「心肺持久力」を高める効果が期待できるからです。

専用のポールを使用して、上下肢を十分に動かすノルディックウォーキングを、新緑が満ち溢れた木々の下で行えば、心身により良い効果が期待できます。必ずしも遠くの山まで行かなくとも、近隣の木々の多い公園でノルディックウォーキングを行うことで、同様な効果が得られることと思います。

はじめてノルディックウォーキングを体験する方は、日頃の体調管理はもちろん、決して無理をせず、ほど良い「運動強度・運動時間・運動頻度」を目安として実施することを心掛けてください。

指導インストラクターの方々は、常に「わかりやすい表現を心掛ける」、「適切な言葉遣いをする」など、お互いの気持ちを大切にして、指導者としての立ち振る舞いに十分に配慮してください。

さあ、皆さん。ノルディックウォーキングをはじめましょう!

日本ノルディックウォーキング協会理事長
坂本静男(内科医)

エグゼクティブナビゲーター

阿部 雅司
冬季オリンピック(1994)金メダリスト

私は、冬季オリンピックのノルディック複合競技選手として、カルガリー(1988)、アルベールビル(1992)、リレハンメル(1994)の3大会に連続して出場しました。その中でも、リレハンメルオリンピックのノルディック複合団体競技において「金メダル」を獲得することが出来たことは、人生で最高の思い出となりました。

ノルディックウォーキングは、ノルディックスキーの夏季トレーニングとして広まり、私も現役時代から体力を強化する練習の一つとして取り入れていました。運動の持久力を高める練習として、スキーポールを使用しゲレンデを駆け上がることを何度も繰り返しましたが、様々な練習の中でも一番つらくて厳しい練習でした。その一方で、ハードな練習や試合後に行うノルディックウォーキングは、試合で疲れた全身の筋肉をほぐし、次の試合へ向けて身体を回復させる、最高のリカバリートレーニングだったことを覚えています。

北欧フィンランドは、ノルディックウォーキング発祥の地です。自然溢れる森や林の中には、ウッドチップを撒き整備されたノルディックウォーキングコースが数多くあり、普段から森林浴のような感覚で歩いていると、疲れ切った身体が癒され、新しいパワーをチャージすることができました。また、北欧地域ではアスリートだけではなく、市民の皆さんも普段からノルディックウォーキングを楽しんでおり、日常の散歩やお買い物に行く時にも、両手にポールを持って出掛けます。

その風景を目にした私は「北欧で生まれた健康的なライフスタイル」を日本の皆さんにも知って頂き、健康運動として普及させたいと心から願い、2010年より当協会の「エグゼクティブナビゲーター」を務めています。現在、ノルディックウォーキングは、全国各地域で少しずつ愛好者が増えています。これからも、多くの人々にノルディックウォーキングの素晴らしさを知ってもらうことで、多くの人々を笑顔にすることを目標にした活動を続けていきたいと思います。

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