健康と平和な社会を目指して   ― 2026年・新年のご挨拶 ―

日本ノルディックウォーキング協会 会員の皆様、明けましておめでとうございます。

今現在も世界のあちらこちらで紛争が起こっており、空にはドローンが飛び交い、地上では銃を手にし軍靴を履いた人たちがうごめいている光景が、ニュースで流れています。

子どもたちは食べ物にありつけず飢えで亡くなり、疾病や障がいに対する治療が受けられず苦痛に耐えざるを得ない模様もニュースで視聴されます。このような悲しい、むなしい現状がいつまで続くのでしょうか。

このような状況が一日も早く消失し、平和で安寧な時代が可能な限り速やかに到来することを祈っております。そして、そのような状況が世界中に訪れるよう活動していくことこそが、真のオリンピズム(オリンピック精神)であると考えられています。ノルディックウォーキングの活動も、その一端を担うことができると、私は信じております。

御正月の青空に多数の凧が舞い、地上では二本のポールを持ってウォーキングを行う人々があふれている――。そんな温かく、気持ちの良い、平和な世界が、一日も早く訪れることを願うばかりです。

このような状況を実現するためには、世界中の人々が健康で長生きできることが必要不可欠です。多くの方が健康で長生きするためには、日常生活の中で取り組むべき「三つの実践」が重要になります。

一般市民(老若男女すべて)の健康の維持・増進のために必要な運動は、中等度強度(「ややきつい」「やや楽」と感じる強度)の持久的運動、そして上下肢の筋力を維持・増進していくための筋力トレーニングであると考えられています。
これらは、健康寿命の延伸にもつながるものとされています。

この適切な運動の一つが「ノルディックウォーキング」であると考え、当協会の理事長就任の依頼を私は十年余前にお受けし、即座に承諾したことを、今あらためて思い起こしています。

短期間で「実を得ること」は難しいかもしれませんが、無理のないペースで継続することにより、「素晴らしく、美味しい実」を結実させることが期待できます。

これまで以上に、ノルディックウォーキングの実践と指導に関わっていただくことをお願いし、新年の御挨拶とさせていただきます。

神々し 富士の白嶺に 映える光 いつにも増して 美しきかな

日本ノルディックウォーキング協会理事長 坂本静男

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